久保九段インタビュー 第1部 素顔編

2013.04.27

皆さんこんにちは!照楠会「将棋」担当の樫村です。4月20日土曜日に、大阪の福島にある関西将棋会館に於いて、プロ棋士の久保利明九段にインタビューさせていただきました。これから3回に分けて、その時の様子を掲載させていただきます。最初は久保九段の素顔についてお話を伺いました!

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根井副会長:今日はお忙しい中インタビューにお付き合いくださいましてありがとうございます。今日は役員の樫村ともどもよろしくお願いいたします。

久保九段:よろしくお願いします。

(以下敬称略)

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根井:早速ですが、久保九段は加古南の何回生に当たるのでしょうか?

久保:9回生になりますね。1つ下にボクシングの西岡さんがいらっしゃいますね。西岡さんは当時からすごく話題になっていましたね。私はまだプロにもなっていませんでした。

根井:何かで(久保九段のことを)天才少年と書かれていましたね。記憶があります。将棋を目指されたきっかけについてお話いただけますか?

久保:奨励会の前に研修会という所がありまして、そこに小学校3年生から4年生くらいにかけてくらいで入ったんですけど、そのころから意識はしていました。小学校に入って道場に入るくらいに、私の師匠が淡路仁茂という九段の先生なんですが、神戸にあるその先生のところに電車で通っていました。帰りは近くのおじさんに一緒に連れて帰ってもらうという状態でしたね。同じような年代の人がいませんでしたから。

根井:それから中学・高校と進まれていったわけですね。

久保:高校の時に三段リーグに入りました。半年に2人だけが四段、プロになれるんですが、その一歩手前まで来たんです。勉強もしたかったですし、学校も面白かったんですけど、当時のライバルたちは一年だけ学校に行った後、辞めて専念する人が多かったんです。このままやっていて良いのかなという気持ちがすごくあって、一応師匠に相談しました

僕は後から聞いた話なんですけど、(師匠が)父親に「この子はたぶんプロになると思うので学校は辞めて三段リーグに専念させてあげてください」というようなことを話してくださったそうです。それで親も折れて、とりあえずいっときなさいと。

根井:すごい決断ですね。15歳や16歳で学校を辞めてプロの世界に飛び込むというのは。

久保:そうですね。(プロに)なれたので良かったんですけど、確実になれるというものでもありませんし。プレッシャーもあったので、なれるかどうかという夢や気付いたら年齢制限を過ぎていたという夢を見たことがあります。

根井:すごいですね。高校の時の同級生の方とはまだお付き合いがあるんですよね?

久保:親友がいます。小学校からの親友なんですけど、中学・高校も一緒でした。高校を辞める時に、その子には言っておいたんです。すごいビックリしてましたけど、しょうがないなという感じでした。今でも食事にいきますね。

根井:一年間ではありますが、濃い高校生活だったんですね。久保九段には30周年の際に講演していただいて、それ以前にも同窓会で講演していただきました。

久保:その時に久しぶりに校舎を見させていただいたんです。

根井:クラスは何組だったんですか?

久保:1年8組だったんです。一番上の(階の)、階段の手前だったんです。夢にも出てきていましたよ。楽しかったので余計に出てくるんでしょうね。

根井:加古川に帰ってこられたときにどの辺で食事されるんですか?

久保:地元の友達がよく行くところに乗っかっていきますね。いろいろ行きますよ。駅前とか。

樫村:地元の話が出るだけで急に親近感が出ますね。電王戦の船江恒平五段のPVが「じけまち」で撮られていたんですが、あれで一気に親近感がわきました。

久保:船江くんは加古川東高校出身ですからね。

樫村:精肉店の隣の服屋さんに被る角度だったり、JAビルに向かって歩いていたりしていました。テンションあがりました。

久保:ゴルフをするんで、加古川ゴルフ倶楽部にも行きました。お昼ごはんは「かつめし」食べましたよ(笑)

根井:ゴルフはどれくらいのスコアで回るんですか?

久保:幅広いんです(笑)でもゴルフも4歳くらいの時に父についていってクラブを振っていたらしいんです。途中、空いたんですがまた始めました。友達にもゴルフを勧めたんですが、その子が野球をしていたせいか上達が早くて、その子には負けたくないと思っています(笑)

根井:加古川もだいぶん様子が変わってきました。

久保:そうですね。この間、夏に加古川に帰って、小学生の時の通学路を歩いてみたんですがあちこち変わっていて道に迷いそうになりました(笑)昔は学校に行くのも高砂線を越えて行くんですが遠いなあと思っていました。でも大人になってから歩いてみると意外と近いものですね。

根井:あの頃は田んぼばかりでしたね、石田の布団店が1つあったくらいで。私も別府鉄道なんかと自転車で競走したり、近所の川でザリガニ釣ったりしていましたよ。

久保:僕もザリガニ釣りましたね。今の人たちは知らない人が多いんじゃないでしょうか。

樫村:お恥ずかしながらわかりません(笑)

根井:地元ネタはそろそろ終わりにして、今度は将棋の話をお願いしましょうか。樫村君が主に質問します。

第1部     素顔編 おわり

いかがでしたか?こうして聞いていると、久保九段も私たちと変わりない日常を送っていらっしゃることがわかります。第2部では将棋についてお話を伺いますが、第1部とはまた違った久保九段の御顔を紹介できると思います。

第2部将棋編へ→

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Category : お知らせ

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