久保九段 大盤解説会レポート

2014.02.19

平成26年2月19日(水)、大阪・心斎橋にあるスポニチプラザ大阪で第63期王将戦第4局の大盤解説会がありました!本会名誉会員である久保利明九段が解説を務められました!

 

王将戦は渡辺明王将に羽生善治三冠が挑戦しています。渡辺王将の2勝1敗で迎えた本局は、いわば天王山。2連敗から2連勝でタイに持ち込みたい羽生三冠と、王将位防衛に王手をかけたい渡辺王将。本局は初日、渡辺王将が予想外のゴキゲン中飛車を選択し波乱の幕開けとなりました。

 

「ゴキゲン中飛車は私も後手番ではエース戦法なので解説しやすくなりました(笑)」と久保九段。

 

対する羽生三冠は2枚の銀を中央に盛り上げ、相手の攻めを押さえ込もうとします。ジリジリと牽制しあう中「あまり難しいことばかり話していてもいけませんね。私はさっき本来向かうはずの方向と反対方向の電車に乗ってしまいました(笑)」

 

聞き手の室田伊緒女流初段が理由を尋ねると、「頭の中に盤面が浮かんできて、何も考えずに電車に乗っていたら、気づいたら反対方向の駅でした。車の運転も怖くてできませんね」と答える久保九段(笑)

 

ソフトな話題ばかりではありません「羽生さんの指した7九角が凄いですね。すごい大局観です。角が銀だと思えば、壁銀の解消と同じですし、5七の地点まで援軍としての機能を果たしています。」

「この3二の金が働かないのが痛いです。この金と左桂が活用できれば振り飛車党として本望です。」

「この歩を突きたいですね。突いたらダメなんですけど(笑)。でもたとえ損でも駒の効率が良くなるなら私は指します」

 

とてもわかりやすい解説をされて、会場の方もすぐに納得されます。本当に丁寧な解説で、時間があっという間に過ぎて行きました。

 

対局は羽生三冠が勝利し2勝2敗のタイに。これで第6局まで開催されることになり、本日の解説・聞き手「久保・室田」コンビで第6局の解説をされるそうです。開催場所は関西将棋会館です。日時は後日掲載します。IMG_0857

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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